コワーキングスペースネットワークを運営するWeworkとEコーマスで服を販売するArgent が提携をし、Wework内で服の販売を始めた。Argentは今年立ち上がったばかりの働く女性向けのファッションブランドだ。
ターゲットを絞ったニッチなファッションブランドの流通網は限られている。だからと言ってリアル店舗出店は、マスをターゲットとしたマーケティング手法であるためビジネスモデルが組みにくい。リスクが高すぎる。
一方、現代のトレンドは、リアル店舗を出店するという概念さえも変え、空間をニッチなマーケティングに最適化していく。こういったコワーキングスペースを活用した販売網はまさにそれである。
現代のポップアップショップムーブメントもARやVRも、このトレンドを後押ししていくだろう。そして今後はきっと、服を売るだけではなく、レンタルしていくことも検討されていくはずだ。
今回の事例は、コワーキングスペース経営という視点でも学ぶべきことが多い。ちなみに、ArgentがWeworkに月額の固定費を支払うモデルのようである。
これまで大衆空間と言われていたものを、どのようにニッチに最適化した空間へと変幻自在に変容させることができるか。そして生まれてきたその空間を、どのように活用していくべきなのか。現代の隠れた問いである。
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