本の良さは想像力と創造力。スマホゲームや動画は、情報量が多く私たちを強烈に刺激する。しかしその刺激は、外から与えられるものであり、主体性には欠ける。言って見れば、映像に”人間が反応させられている”ことに近い。
一方、本の情報量は少ない。よって、その活字から読み取る情報に自らの情報を組み合わせ、想像力を膨らませながら読んでいく。それは人間の創造力を鍛えることにもつながる。この「読むこと」の普遍は、21世紀においても変わることはない。
さて、世界は今、同じような問題に直面している。それは、書店の減少だ。
歩いている時に、ふと本屋に立ち寄る。そんな選択肢を、この21世紀にも残しておきたいと思う人は少なくない。
本との出会いは、新たな自分との出会いにつながる。良い本は、時に、自らの人生を根底から変えてくれる。その出会いは、ネット上だけではなく、リアルな書店にも担い続けてもらいたい…その願いは時に切なく、淡い期待のように感じられてしまうことさえある。
「地域の書店はこのまま消えてしまうのか?」「電子書籍やスマホ漫画との共存関係は可能なのか?」
今、この命題が世界中で問いかけられている。ここへの1つ1つの対策は、世界が注目するところだ。
米国発の「City Shelf」は、ニューヨークの8つの書店の書籍を検索することができるプラットフォーム。地域の書店の存続を願う詩人のベン・パーケットによって立ち上げられた。
地元書店の書籍カタログのように機能し、「City Shelfを使ってまずは地元の書店を検索」というステップを利用する人は、現在1,000人以上存在する。結果、地元の書店への良い影響が明確に確認できているという。このような取り組みが、より広い地域で広がることを願うばかりだ。
【クエスチョン】
・地域の書店を守るための活動を考えてみよう!まずは、その活動を非営利で始めてみよう!