空間のモバイル化やマイクロ化は、時代のトレンドだが、これからは「質」までも問われるようになる。
「Ember」が、マイクロペントハウスというコンセプトで新たな市場を作りだろうと試みる。小さなキッチンに暖炉、バスルームにロフトまで付き、極め付けはこの屋外デッキ。自然の空気を心地よく浴びながら、くつろいだり仕事をしたりできる。
別荘市場は、縮小傾向にある。これからも30代以下の若手が、旧来の別荘のようなものが欲しいと思うかというと疑問である。
しかし一方、働き方に柔軟性が広がり、2つの拠点を持つという考え方は益々広がる。よって、別荘という概念ではないが、それに近いマイクロペントハウスのようなものを借りるという選択肢は出てくるのだろう。もちろんその場合、自分たちが所有する選択肢以上に、皆でシェアするスタイルが支持を集めることだろう。
このような次世代のスペースも、単なる小さいとか、移動できるというコンセプトだけでは注目は集められない時代に突入する。いかに過ごしやすいか、いかにライフスタイルを体現した心地よいスペースとできるか、そんな本質的価値の追求とブランディングが必要となっていく。
このマイクロペイントハウスが市場への投入されるのは、2020年とちょっと先だが、今でもこのようにVRで外観を確認したり、内覧までできるようになっている。
ここ数年で生まれてきた新たなコンセプトが、一般的に定着する段階に入り、これからはより高い質が求められるようになっていく。
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