偶然がもたらすものほど美しいものはない。
邂逅接触から生まれるインスピーレーションの価値が増大している。ロジック、確率などと違ったスムーズに導けない道程に、思いもよらない創造の源が眠っている。
私たちは、生活の中であらゆるものと出会う。それは決して人だけではない。
例えば、1冊の本にある1つの文章と巡り会う。自分にはその文がとても煌めいて見える。そこから湧いてきた言葉を自分なりに紡いでみよう。
またふと目が止まった1枚の写真。日常とスルーせず、その写真を見ながら一度自分の内面の奥深くに入り込む。そこからイメージや言葉を探索してみる。すると思いもよらなかったアウトプットが生まれることがある。
こういった連続の中に、自分にしかない原石群が生まれてくる。それが価値の源泉だ。
私たち人類は、創造の生命体だ。その力を遺憾無く発揮するには、あらゆる物事との出会いを大切にすることである。
その際の心構えは、いつも『一期一会』だ。毎日同じ道を歩いていても、偶発の一回性は溢れている。草木のそよぎ方、光の粒度、すれ違う人たち。全てが違う。一期一会を思う時、着想の量と質は確実に向上する。
偶然の巡り逢いの連続から紡がれていくインスピレーションを瞬時に書き残し、どこかのタイミングでまとめあげていく習慣が、誰をもクリエイターにしていく。
創造は、偶然の出会いと私たちの内面の邂逅接触から引き起こされていく美しい奇跡である。