民泊は、個人や家族で運営するだけのものではありません。吉野町の地域コミュニティで運営される「Yoshino Cedar House(吉野杉の家)」に注目です。
民泊用のこの家、建築家 長谷川豪さんとAirbnbと吉野の地域コミュニティーでコラボして作られました。
1階が地域の人たちと交流できるコミュニティスペースで、2階が就寝スペースです。奈良県の吉野町は、人口約7300人の小さな町。ここに2017年4月以降、Airbnb経由で32ヶ国から数百人の宿泊客が訪れています。ちなみに一泊は約1万円です。
私も中に入らせていただいたことがあります。構造は先進的ですが、温かな吉野の杉に囲まれた空間がゆったりとした時の流れを作り、心身を癒してくれます。
また、森林ハイキングや酒造&醤油蔵ツアー、木材工場見学、寿司作り体験や大工ワークショップなどのアクティビティも充実。このプロジェクトによって、地域に数多くの仕事が生まれています。
ホストコミュニティは、入ってくる収益共有しながら、一部を『コミュニティ投資基金』としてプロジェクトを超えて地域コミュニティの活動や文化遺産を守る資金として寄付されます。
観光は、今最もスピーディーに発展している経済圏です。民泊は、一人もしくはファミリーでやるものと思っている人も多いですが、『コミュニティホスト』という考え方を導入することで、小さな町に新たな活性化の一手を打つことができるかもしれません。
via:web