緻密なる情報空間で生きる中、AIと人間の協働が各所で始まっている。
ここまでか、と思うほど、細部にまで人工知能は入り込んでくる。その範囲は人間の予想を超えてくる。
しかし、「責任」という問題だけは、彼らに着せるわけにはいかない。トラブルが起こった時、それをロボットのせいにすることはできない。AIを相手に裁判を起こすことはできない。
人間に焦点が当たり、一人一人がテクノロジーを使いこなす時代であればあるほど、それに伴って責任はのしかかる。そこからは逃れることはできない。
一人の可能性は無限であると同時に、責任も同じく無限大だ。離れていながら人を傷つけ、社会を不安に陥れることは、いとも簡単な時代である。
しかし、責任があるからこそ人間は人間でいられる。人を思いやり、今に意味を見出し、明日を向かって力強く歩んでいける。
その中で、責任は人間を孤立からも救う。また、その責任をどこまで拡大できるかが、人間に密かに課された重要な命題だ。自分だけなのか、家族だけなのか、より広く会社や業界、社会、人類への責任を強めることができるのか?
責任を放棄すれば、孤独という牢獄が待っている。抱える責任を大きく育んでいかなければ、そこにあるのは単なる人生の停滞だ。
私たちは、責任という重たい翼を使いこなす時、はじめて進化を遂げた人類になる。AIはそれを教えてくれている。
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