オンラインサロンは「人と出会える場」だったものから、集まる人たちのなかで「コミュニティ経済」が生まれ、さらにコミュニティの外へと「価値を提供する組織」に変化しようとしています。
オープンコミュニティから、クローズドコミュニティへ
Facebook などのオープンSNS / コミュニティ では、ご存知の通り不特定多数の人と繋がれます。しかし、すべて同じネットワークで管理されるため、公約数となる発言以外は、批判や炎上などの可能性があり、不用意に自分の価値観を発信することが難しくなってしまいました。
そして、そんな中に登場したのが、オンラインサロン。有料の月額を支払い参加するクローズドなコミュニティです。有料という参加ハードルがあるため、わざわざコミュニティに所属する価値観が近い人たちが集まり、サロン内では、その価値観について安心して発言できるようになっています。
サロン内活動から生まれるコミュニティ経済
オンラインサロンの参加者は、共通の価値観をもっているため、参加者同士での発言や活動の支援が発生しやすい環境になっており、サロン内のイベントの企画や準備、また自らがもつノウハウの提供などをすることで、オンラインサロン内で、サロンメンバーのリソースやスキルなどの循環がはじまった。
さらに、コミュニティ向けの仮想通貨を発行できる「fever」などが、サロン内の活動や、スキルの提供などをコミュニティ内の価値として可視化させることとなりました。以下がSocialDesignSalon内で可視化され流通しているチケットの例です。
自らの持っている価値を気軽に可視化し、それをコミュニティ内で販売して仮想通貨を貯めることが可能になり、同時にコミュニティ内でその通貨を使用することもできるようになった結果、コミュニティ内での経済圏が生み出されたのです。
オンラインサロンによる、コミュニティの外への価値提供
更に、オンラインサロン内で提供された価値・サービスは、同じ目的意識や趣味嗜好をもったコミュニティを最初から得ており、その中でサービスが一層ブラッシュアップされていきます。
結果、洗練されたサービスは、コミュニティの外でも通用するクオリティとなって、コミュニティの外に提供されることになる。たとえば、オンラインサロンの運営ノウハウの提供や、イベント開催サポート、サロン内で提供している商品の販売などが、コミュニティの外でも実際に販売されている事例がでてきています。
今後2020年には、オンラインサロンから立ち上がった事業・サービスが多くできてくるのではないでしょうか。
Social Design Salonでは、サロンに集まったメンバーが、新たな価値を生み出し、価値・サービスを洗練させ、事業を生み出せるように支援をし合っています。ぜひ、サロンに参加してみてください!皆さんにお会いできますことを楽しみにしています。
小倉 研太
スタートアップ2社で上場を経験後、東京から兵庫にUターンし、複数のスタートアップにリモートで関わる。現在は新しい働き方のためのコミュニティを模索中。
Social Desing Salonメンバー
Twitter : https://twitter.com/kajyou
Facebook:https://www.facebook.com/ogurakenta