ビジョンを描かれなければならない時代だ。理念やミッションを語ることができる人は多い。しかし、ビジョンとなると描ける人は一気に少なくなる。
なぜならビジョンは常に時代との関係性の中で描かれなければならないからだ。時代は複雑だ。しかしその複雑さとの関係性を以て、将来を語らなければならないのが現代。
情報化社会の中で、日々感情は噴出する。揺らぐ。しかし、感情はビジョンにつながらない。感情によって受け止めた情報を、時代と主体との関係性を踏まえつつ体系化していかなければ、ビジョンは描けないのだ。
日々、ただ情報を受け止め消費しているのか、それともあらゆる情報をビジョンに還元するよう努力しているのか。その差は表面からはなかなか見えないが、それを積み重ねている人の仕事は明らかに違う。進化のスピードが違うのだ。
ビジョンを描くことは、AIの仕事ではなく、人間の仕事だ。コミュニケーションコストが激減し、テクノロジーコストまで大幅に減少する時代にあっては、ビジョンを描くことそのものが人間の重要な仕事となる。それは経営者に限らない。
そして、誰もがビジョンを描かなければならない時代は、誰もが人間とこれまで以上に真剣に向き合わなければならないことを意味する。なぜなら時代を作るのは人間だからだ。私たちはそういった社会を生きていくことになる。
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