どんなに時代が変化しても、人間のコミュニケーションへの欲求は普遍だ。私たちの人生は、関係性の中でこそ成り立ちうる。
しかし、この関係性の希薄化トレンドは、確実に進行しており、そのための支援の方法を世界は模索している。
ご紹介する「Casserole」は、食を通して地域のつながりの復活を目指すプラットフォームだ。75歳以上のシニアの半分は、一人で食事をするという。こういった人達が、自らの作った料理を近隣の人々に無料で振る舞うことで、自分にとっても食事を楽しいものにする。
「21世紀の資本」の著者であるピケティ氏が、来日した際、ジェンダー格差の問題を強く主張し、若者への税制優遇を語った通り、現代の若者を取り巻く社会的環境は世界的に厳しい。
Casseroleのようなサービスは、シニアとヤングがお互いのメリットの元につながることができるという意味でも面白いサービスだ。
毎週土曜日のランチは、近隣の若い人と一緒に食べよう!そんなことをシニアが決め、料理を振る舞うことのある地域社会。
人間の幸せも不幸せも、多くの場合、その関係性によってもたらされる。そんな関係性に多様性を持たせるためのプラットフォームが世界中、日本中ににたくさん生まれることを期待したい。
【クエスチョン】
・料理をキーワードにして、地域をつなぐ新たなコミュニケーションプラットフォームを考えてみよう!