あらゆるものごとには、始まりと終わりがある。地球にも宇宙にも寿命はあるのだ。
特に大切な時は、終わりのその時だ。「終わり」に、その会社の、その人の本質が浮き出てくる。恐ろしいほどに。
始まりは、簡単だ。モチベーションが上がっているし、希望もある。よって力は入れやすい。
しかし、終わりは難しい。そこには暗い影や悲しい雰囲気が漂うことも多く、モチベーションは極めてあげにくい。昔から、殿(しんがり)、つまり、軍が退く際に最後尾で追ってを防ぐことのできる部隊、人が最も力があると言われた。それは現代においても一緒だろう。
終わりは難しいからこそ、そこを踏ん張りきることができれば、より良い未来が待っている。
一方、何かの終わりにおいて、評価を崩してしまう会社、人はあまりにも多い。であるが故に、終わりをしっかり締めくくり、関係者と良好な関係を築きながら撤退できる人の信頼は一層高まる。
信用の時代と言われて久しい。それは順境の時ばかりに積み上がるものではない。むしろ、苦境の時、何かが終わろうとしている時、終わった時にこそ多く積み上がるものだ。肝に命じて歩んでいきたい。
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