価値はあるのだけれどお金にはなりにくいもの、もしくはお金にならなかったものをより注視する必要がある。そこに次代の展開のヒント隠されている。
企業文明が発達して経済社会は極まり、分かりやすくお金になるものばかりに傾倒してきた。一社だけしか残らないというような競争時代に、あらゆるものの生命力は奪われていく。
そのつき詰められた世界の中で、価値が行き場を無くしている。しかし、むしろここから大きな転換が訪れる。
更に技術が進歩し、ブロックチェーンが普及し、社会の認識まで変化する中で、価値は高いけれど、なかなかお金にはならなかったものへの評価が相対的に上がる。
分かりやすく言えば、公益性もそうであろうし、文化というものもそうだろう。また人類が長く問うてきた生きるという大問題、根底における救済に関係する命題もそうだ。
潜在的であった価値をクリエイティブに顕在化させる。それがこれからの仕事であり事業である。またそれはある意味で芸術とも呼べる。
お金にならないからやらなかったようなこと、また良きことであるにも関わらず経済性が伴わず諦めなければならなかったことを突き詰めていくことは、非生産という悪とは簡単に呼べなくなる。時代は今驚くべき展開を見せようとしている。