人には『香り』がある。全く同じ顔の人がいないように、香りも千差万別だ。
その香りは、当の本人にはなかなか分からないものでもある。自分で自分のいる部屋の匂いがわからないのと同じだ。
しかし、そこに香りは確実に存在しており、周りの人間は、その香りに敏感に反応している。多くは無意識的かもしれない。
その香りをより良くしようとか、強化しようというのは、なかなか簡単ではない。
香水をつけたり、何か特別なものを身にまとうことではないからだ。醸し出される雰囲気でもあり、精神からほとばしる何かだ。
その香りが形成されていく場所がある。それは、『人が見ていない時に何を考え、何をやっているのか』だ。これが人間の香りとなっていく。
繰り返すが、人が見ている時ではない。人が見ていない時だ。
その時の思考、行動が自身の香りとなる。人を癒し力づける香りにもなれば、人に嫌悪を与える香りにもなり得る。
人間が発し、人間が感じ取っている情報は、思いのほか膨大である。
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