車にステッカー広告を貼り付けるサービス「Wrapify」が話題になっているが、自転車だって同じようなモデルが成り立つかもしれない。
英国発の「AdBike」はタイヤのフレームとその間の3ヶ所に、ステッカー広告を掲載する広告サービス。自転車オーナーは、出発の際にアプリを開き自転車の写真を撮り、また到着の際にも写真を送る。すると、移動したマイルごとにポイントがたまっていくという仕組みだ。
サービス側は自転車の盗難が減ることを訴えているのも面白い。確かに、こんなに目立つ自転車は誰も盗みたがらない(笑)
自転車オーナーは、毎月約30ユーロ(約3,900円)ほどのお金を受け取れる可能性があるという。Wrapifyが毎月450ドル(約53,000円)程度であり、そこから考えると当然安い。しかし、塵も積もれば山となる。年間で言うと約47,000円である。
広告出稿のステッカーを貼る手間はいいのだろうが、気になるのは何と言ってもと、自転車利用ごとにアプリを開いたり写真を撮るという手間である。
最初はできても、続けていくうちに面倒になってしまう人も少なくないかもしれない。よって、このモデルはライドシェア&IoTで展開すると面白いと思う。
これから益々、自転車は所有するものではなく共有するものという概念が浸透していく。放置自転車や古くなった自転車処分の問題は各都市において決して小さな問題ではない。
増える共有自転車をIoT化し、リアルタイムで移動ルートと移動距離を広告主に配信。その代わり都市では、自転車を購入することなくタダで利用できるという近未来像である。都市部の未来を語るとき、そこには常に自転車利用の近未来の話題も横たわっている。
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