自然と人間の関係性を問い直す。このトレンドは、どの角度からも急速に進められていく。
「Milk Factory」は、ご覧の通り牛のお乳を絞り出すように、カップに牛乳を入れるためのプロダクトだ。
そのカップは、牛乳を絞り出す際に使うバケツをイメージしてデザインされている。絞り立てをそのまま飲むことを連想させる。
牛乳を特産として掲げるところ地域も多いが、”絞り立て牛乳”と書いてあっても、普通にガラスやプラスチックの容器に味気なく入っていることが多い。しかし、本当に美味しい絞り立ての牛乳が、それではもったいない。
本物の価値を伝えるため、干し草を敷いたその上にMilk Factoryを置けば、雰囲気はもう牧場である。ホテルでもレストランでもイベント会場でも、設置されればきっと多くの人が、ここから牛乳を絞り出して飲むに違いない。子供が絞りやすいような背丈の低いプロダクトも開発して欲しいと思ってしまう。
現代は、あらゆる物事の関係性の再発明期だ。それは、牛乳と人間だって例外ではない。パッケージを再発明することで、新たな関係性を提示することもできる。テクノロジーだけではなく、デザイン要素も改めて重大であると感じさせる好例である。
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