“現在の仕事の多くはクラウドソーシングによって可能になる”
拙著「ワーク・デザイン」に詳しく示しました。
こちらの「クラウドソーシングの未来」と題された記事には、クラウドソーシングによってビジネスプロセスが再構築されることについて記されています。
大きくは次の6つのプロセスで示されています。
1、問題を見つける
→こちらは地域の問題を皆が共有するサイト「SeeClickFix」が例としてあげられています。市町村を入れて検索するとその地域の課題を見ることができるサービスです。日本においてはこれに類似した大きなサービスはありませんね。ちなみに、企業内における問題発見プロセス及び共有を高度なUIで即時提供するサービスが登場すると面白いでしょう。
2、問題の解決策を開発する
→こちらはアイデア収集ができるMindMixerで行います。日本で言えば、みんなの企画会議「Blabo!」に近いサービスです。
【参考】
・町や学校、コミュニティが「アイデア」を収集することのできるサービスMindMixer
3、最も良い解決策をタスク分解してマイクロタスク化
→こちらはSkill for Changeが例としてあげられていますが、日本においては、ランサーズ、クラウドワークスなどで相談できるでしょう。
4、資金調達
→もちろんクラウドファンディングによって資金は調達。Kickstarterが例としてあげられています。日本においては、READY FOR、CAMPFIRE、ShootingStarなどがあります。
5、解決策を実行
→地域でその業務を行える人を探せるTaskRabbitとなっていますが、日本においては、まだこの分野で大きなところはないですね。というのも、現時点では地域に根ざした便利屋さんがその仕事を行っているのでしょう。企業内における解決策の実行は、当然ランサーズ、クラウドワークス等を通して依頼できます。
6、実行後の検証
→最後はFacebookなどのソーシャルメディアを通して、その実行結果における評価、意見をもらい検証をしていくプロセスです。
以上になりますが、要は会社は今後、このように新しいビジネスプロセスを検討していかなければならなくなるということです。
先日ご紹介した「自動化×クラウドソーシング×専門家でワークフローを最適化する『WorkFusion』」もまさにそういうことですね。
ワークフローの再設計を早急に
ワークフローの再設計及び最適化はもはや待ったなしのところまで来ています。
これまでのタスクは、圧倒的に社内スタッフが行っていました。しかし、今後はロボット(アルゴリズム)、クラウドソーシング、そして従業員、経営陣が行うワークフローを構築しなければならなくなります。
当然、この変化が激しい時代において、これらは定期的に変更・メンテナンスする必要があります。しかし、まず一歩進めてみなければ、変更も何もありません。この変化は世界で起こっていることであり、もはや止めることはできないのです。
まさにこのフローの設計こそが経営陣の仕事になり、ここに知識がない、もしくはうまく組むことができないとなれば、それは経営的に即大きな影響を及ぼしていく時代となっているわけです。
当然、今会社に勤めておられる方は、このワークフロー構築を意識しながらパラレルキャリアで、新たな活動、事業を立ち上げていくことも可能になります。大きな資本がなくても、新たなチャレンジができる現在、主役はむしろそれを進めていこうとする方々です。
是非今年は、ワークフローの(再)設計を1つのテーマとし進めていってください。