どのお店を選ぶか?それについて考えるための手間は大きい。
口コミサイトに行って、食事の種類や人気度、レコメンドを確認しながら、ああでもない、こうでもないと考えてお店を決定する。そこに使う時間や意識は、この情報化社会の中であっても膨大なものがある。
それを解決しようとするAIアプリが、「IO」だ。おススメのお店を提案してくれ、お店の場所や営業時間、おススメのメニューについても教えてくれる。
更、提案が良ければ、「いいね!ありがとう!」とお店を採用すればいいし、もっと詳細について聞きたければ、「何がそんなにいいの?」と詳細を問い直せばいい。更には、違ったところをおススメして欲しいと言えば、「他に良いところはない?」と聞き直せば、また違うお店を提案してくれる。
このようなやり取りの中で、アプリは学習をして、こちらの好みを理解していく。使えば使うほどに、提案が良いものへと進化していくのだ。
分野を絞ったレコメンド系AIチャットアプリが広がる
PHOTO: Mobile phone from Shutterstock
このサービスは一見、単なるレコメンドロボットと捉えられるかもしれない。
具体的に言えば、私たちがいつも目にする、Amazonの「この本を買っている人はこんな本も買っています」というものだ。
しかし、このレコメンドのみで決断をするのは時期尚早だ。ここから更に、こちらの能動的な意識と動作を必要とする。つまり、更に前のめりになって、レビューを確認したり、Amazon以外のサイトの書評を読むなどして、自らの高い意思をもってそれらを決断していかなければならないわけだ。
しかし、今後は変わってくる。こちらの志向を飲み込んで、売るためではなく、利用者の快適さまでを考慮して提案してくれるAIアプリの需要は、巨大である。購入決断のための高い能動性は、必要なくなり、より低エネルギーで受動的に、最適な決断をすることができるようになる。
食べログもぐるなびもうかうかしてはいられない。レコメンド系AIチャットアプリを開発したところが、次にこの分野を制するのだ。