自転車やサーフボード、スキー用品などを貸し出してもいい人と借りたい人をマッチングさせる「Spinlister」がこれまでにない、新たなスタイルでバイクシェアの生態系を構築しようとしている。
自転車をレンタルする場合、当然ながら借りる場所まで行って、利用後はその場所まで返却しに行かなければならなかった。また、比較的融通がきく自転車シェアサービスであっても、借りたり、返しに行くバイクステーションの数は、常に限られていた。
しかし、この度Spinlisterが提供するスマートバイクのシェアリングシステムは、近場からBluetooth連携する自転車を探して乗り、降りた所にそのまま自転車を置いて立ち去ることができる。
使った自転車は、このようにロックをかけて置いておく。
すると、また近くにいる他の利用者が、スマートバイクを検索して見つけ乗って行くのだ。
例えば、行きは電車、帰りは寄りたいところがあるから、運動を兼ね自転車で帰る!なんて選択肢も生まれるわけだ。
また、このバイクの所有の仕組みも面白い。登録されたメインユーザーが、自転車メーカーVanMoofからスマートバイクを与えられる。シェアによって自転車が稼いだお金の半分が、その自転車を管理するメインユーザーに支払われ、残りの半分が、自転車代の返済費用になるという。
どこにでも自転車を置くことになるので、地域からの何らかの承認が必要だ。しかし、”外観を阻害する場所でなければ、どこにでも乗り捨てOK”というコンセプトは、観光支援という意味においても魅力的だ。
モノのインターネットによって進んでいく”利用の最適化”は、所有の概念薄めると同時に、新たな使用スタイルを社会に提示する。
【クエスチョン】
・「地域の観光客の移動をサポートする」をテーマに、これまでにない新たなサービスアイデアを出し合ってみよう!