結婚式の「意義」はいつの時代も変わることはないが、その「形態」は、時代によって常に変化をしてきた。そして、これからもそのスタイルには、様々な変化・進化があることだろう。
さて、結婚式というイベントのメイン会場がオンラインとなる日もさほど遠くないかもしれない。IKEAがオンライン上で結婚式を行うサービス「Brollop Online」を開始した。場所は、ビーチ、農場、おとぎの国の森など様々だ。
実際の場所はこのように、PCの前である。カメラとマイクから、その表情と声をリアルタイムで発信していく。
より移動性の高い社会において、国際結婚の数は増えていき、まずはその中で重宝されていく仕組みかもしれない。
Facebookでつながった友人達を招待し、オンライン上で結婚式を祝うことができることも特徴。
いろいろなマークで、「おめでとう!」を表現。
結婚式上に入れる人数は限られている。そして、そこには常に、お金と時間という問題が絡んでいる。手軽に格安で結婚式を行うトレンドは広がっているが、女性の価値観の変化、また未来の価値観の中では、「豪華さ」は、必ずしも求められるものではなくなるのかもしれない。その本質である「契り」と「祝福」にこそ、価値が見いだされる可能性がある。
Faebookは、「誕生日」を民主化した。友人・知人への「おめでとう!」のメッセージは、オンライン上に緩い関係性を広げるための媒介になった。一方、結婚式のオンライン化も、結婚式というイベントの民主化を押し進める可能性がある。変わらぬ「契りの意義」と、誕生日メッセージと同じような「祝福の嵐」は、結婚式に新たな形態を与えるかもしれない。
休日1人で、オンライン上で行われている友人・知人の結婚式を見ながら乾杯。祝う側も、そんな選択肢があれば嬉しいと思う人は多いのではないだろうか。
当然、このトレンドは、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の本格普及の中で、より現実味を帯びていくのだろう。あらゆるところで「場」と「イベント」の関係性は、再構築されようとしている。
【クエスチョン】
・冠婚葬祭などの重要なイベントに参加できる人を増やす、これまでにないネット系サービスのアイデアを考えてみよう!