英国がん研究所が、スマホゲームを利用して、膀胱がんや肺がんなどの研究を行っている。
スマホとタブレットでできるゲーム「Reverse The Odds」は、簡単なパズルを解くことで、カラフルなモンスターを救出するというもの。
出てくる画像は、実際の腫瘍組織の拡大画像となっており、ゲーム上の問題を解決していくことで、結果的に膨大な癌データを人間が解析することにつながっていく。それが、科学者や医療従事者への具体的な支援となるわけだ。
ゲーミフィケーションとクラウドソーシング利用の潮流は、あらゆる業務にきめ細やかに浸透していく。
同時並行で問題を解決するということ
PHOTO: Woman using her cell phone from Shutterstock
電車に乗っていても、スマホを触っている人ばかりが目に付く。しかもゲーム率はかなり高い。
そして、このゲームは、今後高度なクラウドソーシングへと変貌を遂げていく。
ゲームをやる代わりに、モバイルクラウドソーシングで、おこずかいを稼ぐといったことは、今後も当然行われる。
一方、ゲームそのものが、クラウドソーシングになっているというReverse The Oddsのようなモデルも今後様々なカタチで登場してきそうだ。
今年から本格的に始まっていく波の1つは、”同時並行での問題解決”というもの。これまでと同じ行動をとっているだけであるが、それが、社会や自分の問題を解決することにつながるのだ。
例えば、”自分の歩く振動でスマホを充電する”といったものはもちろん、もっと高度にこういった流れが広がっていく。