空きスペースをいか利用していくか。成熟国と言われる国にとっては今や、慢性的な課題である。
日本の空き家事情と言えば、近年、13.5%という過去最悪の数字を記録している。個人的に言えば、私の実家のまわりには、住んでいない家が山のように生まれてきている。左隣の家1軒と前2つの家が空き家であり、右隣の家のみ、人が住んでいるという惨状だ。
また、駅前のシャッター街、つまり商用物件が、埋まらないという現象も、もはや中長期的な重い課題になってきている。
さて、そんな中で興味深い事例の1つは、イギリス発の「3Space」という団体だ。空いた商用物件をソーシャル・ビジネス、コミュニティビジネス、またスタートアプに無料で貸し出す。物件の貸し手も地域のため、社会のために無料で提供するのだが、空いているスペースのセキュリティ及びメンテナンスコストを浮かせることができるというメリットもある。
3Spaceは最近、スタートアップを支援する「Barclays Accelerator」と組み、よりしかっりとした足取りで、その歩を進めようとしている。日本においても、3Spaceのようだ団体は必要であろうし、それはNPO支援、スタートアップ支援という文脈を強化することにつながる。
地域社会をより豊かにするために、空き物件の有効活用競争が各地で進展していって欲しいものだ。
【クエスチョン】
・3Spaceを参考に、空き物件を有効活用するための日本流サービスを検討してみよう!