これから伸びゆく組織やコミュニティの条件。その1つは、陰で人知れず苦労をする人をたたえる続けるカルチャーがあるかどうかだ。
近代という初めて「個」が表に出てきた時代から100年を数え、そこには一人一人を大切にしようとする社会、団体、コミュニティがたくさん出現したように見えた。しかし、テクノロジーがあらゆるものを飲み込んでいく世界の中で、人類が気付き始めていることは、それはまだ表面的ではなかったか、ということだった。
道徳的観念から発せられてきたカルチャーでは、現代の文明の挑戦に応戦することはできない。
あらゆる環境の変化を指導しきり、テクノロジーの進展をも使い切きる哲学を人々が求めている。その行動指針の1つとして、陰の人に徹底的に光を当て労い続けるというものがある。陰の労苦を感じ取り、それを労う人達がどれだけいるかで、そのコミュニティの強さ、社会の強さは決まる。
悲しみや苦しみは、何もせず時間がたてば、徐々に薄れゆくような単純なものでは本質的にない。よって、それを陰で励まし続ける人達が確かに存在する。そして不思議なことに、陰で励ましたその人達は、人に生きる力を与えた分だけ、自分も生きる力をもらっていることに気付いていく。
そんな精神の不思議なる作用を感じとりながら、人知れず地道なる労苦を重ねている人達に光を当て続けたい。希望の社会を一歩一歩進展させるために、もう一度一人一人へとよりレンズを絞り焦点を当てるのだ。
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