“make”は、これからの時代のスタンダードだ。”作ること”は、私たちの生活により深く入り込む。
「Letsmake」は、”つくるため”のスペースを貸し借りするプラットフォーム。
機械系の製品を作るメイカーやハンドメイド製品、衣類を作る人、また料理を作る人などが、気軽に場所を借りられる。使い方は、シンプルで、借りたい地域で検索するとAirbnbのようなUIが現れる。
鈑金工場や木工所、縫製工場やアートスペース、フォトスタジオなど、登録されている場所のカテゴリーは幅広い。写真と、時間あたりの金額が表示されており、クリックするとその詳細が現れる。置いてある器具等を確認し、良ければ予約のリクエストを送信する。
日本においても製造のための遊休設備は、常に存在する。同じようなプラットフォームが日本においても支持される可能性は高く、モノ作りの共有文化は、確実に広がりそうである。
人々の心が変化し、新たな共有文明が出現する
上の動画は、誰もが一度は耳にしたことのある寓話の映像だ。
長いスプーンなので、自分で食べ物を口まで持っていくことはできない。しかし、その長いスプーンを、人に差し出すことができれば、なんなく食べることができる。
日本で、この話は、スプーンでなく長い箸として表現され、物理的状況は同じでも、地獄で起こっていることと、天国で起こっていることは全く違う、という意味で語られる。
さて、現代社会に誕生しようとしている新たな共有文明は、まさにこの映像にあるような状況的変化を象徴している。共有・協調は、経済社会においても、巨大なテーマとして立ち上がる。
それが、明快に分かってくるのは、どうやら2015年からだ。私たちの世界を動かす根底のエネルギーが変化をしていく。