ファッションが今、新たなステージに上ろうとしている。次世代技術や新コンセプトが、良縁によってうまくファッションに昇華されつつある。
先日はコートの中にヒーターを仕込む「Torch」をご紹介したが、今回は薄くて軽い蓄熱材料を衣類に組み込んでいる世界初のソーラージャケット「ThermalTech」である。
ステンレス性の軽量メッシュ生地が特徴で、光を熱に変え2分ほどでジャケットの中をぽかぽかにしてくれる。曇りの日の弱い光でも、熱を発してくれる点も嬉しい。
現在クラウドファンディングサイトindiegogoで139ドルから販売されている。
期待したいのは、今後こういった光エネルギーを衣類の熱に取り入れるという発想が広がることだ。ホッカイロもヒーターもいいのだが、正直かさばる。太陽光をエネルギーにするという発想は、部分的にかさばってしまう”何か”を取り付けなくてもよい点がいい。
またこの光を熱に変えるという技術が、パンツに帽子、靴にだって取り入れられるかもしれない。まさにウェアラブルソーラー衣類とも言っていい商品が、幅広く各メーカーから登場してくることを期待したい。
※「ビジネスモデル2025」が、発売1ヶ月半で5刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・Newsweek日本版「コストゼロ&シェアの時代のマネタイズ戦略」
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025