以前も、ご紹介させていただいた3Dプリントサービスを消費者向けに展開されている「INTER-CULTURE」(インターカルチャー)さんに行ってきました!場所は川崎市、最寄り駅は梶が谷駅。
こちらを運営している 株式会社インクスは元々「ものづくり×IT」をB to Bサービスで展開されてきた会社さんです。企業に向けたラピッドプロトタイピング(RP)事業では、アジアで最も知名度があるとのこと。
また、設計から試作、金型づくりまでトータルサポートしており「ものづくり×IT」のインフラ的な企業として展開されています。
このB to Bで展開されてきたことを、2010年から消費者向けに展開をしている。それがインターカルチャーさんなのですね。
そう考えると、これからの「誰でもメイカー」の時代、個人やチームで「ものづくり事業」を展開していく際に、インフラとなってくれる会社がこのインターカルチャーさんだと言えます。価格も明瞭表示されており、「お手頃価格」で業界を引っ張ってくれています。
こちらがインターカルチャーさんで印刷できるiPhoneケース
こんなふうに鮮やかにカニなんかをデザインしたものもできます。
今、iPhone5を予約しているのですが、インターカルチャーさんでiPhoneケースを購入しようと思っています。 購入したものは、またこちらでレポートしますね。
いろいろとお話を伺い、今回だけで全ては書ききれませんが、強く感じたことは、デジタルファブリケーションはまだまだまだまだ黎明期であること。そして、単純に起業的な、産業的な話だけでは、とても語り尽くせないことを改めて痛感しました。産業、文化、教育、 政治、働き方等あらゆる分野が、このデジタルファブリケーションの及ぼす影響に注目していかなければなりません。そしてそれをサポートしていかなければなりません。
なぜなら、これは経済成長時代が終焉した後の社会構造、ソーシャルデザインを語る際に、大きなトピックとなるのですから。
3Dプリント素材は安くならない???
photo credit: Βethan via photopin cc
お話を伺っていて「そういえば…」と衝撃だったことがあります。
それが、3Dプリンターで使う「素材の価格が安くなりにくい」という点です。むしろ近年上がってきているとのこと。
考えてみると、家庭用プリンターのインクってすごく高いですよね。安くならない…。先日エコ使用の家庭用プリンターインクを買ってきて、プリンターにはめたところ、プリンターがうまく動かない…。
メーカーに確認したところ「動く場合もあれば、動かない場合もあるのですが、お客様の場合は動かないようですね…。申し訳ありませんが、正式なインクをご購入いただき、セットしていただけませんでしょうか?」「…は、はい…(ガ〜ン!!!)」結局、インク代がものすごく高くなるという悲劇を引き起こしてしまいました。
3Dプリントをする「スピード」は、どんどん速くなり使いやすくなるようですが、この「素材」の問題だけは…いやはや…。
この3Dプリントの「素材革命!」を起こすアントレプレナーの出現に期待です。
最後になりますが、こちらお土産にいただいた書籍「ちえづくり―新しいインクスの革新手法 ものづくり企業の変革力を高める」。真心のご対応いただいたインターカルチャーの宅間さん、朝倉さんありがとうございました!
「ものづくり」は深いです。これから更に勉強していきたいと思います。
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