インターネット寄付サイト大手JustGivingが、満を持してクラウドファンディングサイト「Yimby.com」を発表。
JustGivingは、自身の目標を”チャレンジ”としてプロジェクト投稿し、友人・知人から寄付を集めて、NPO等の団体を支援するサイト。これまでに1,200億円以上の寄付を集めているネット寄付業界の巨人です。
今後このJustGivingが、新しい主力サービスとしてかなり力を入れて展開していくでしょうから、大きなアクセスを集めるクラウドファンディングサイトとして、NPOやソーシャル・ビジネスは大きな恩恵を受けていくことでしょう。
ちなみに、かかる手数料は5%+カード決済手数料で6、7%程度となる模様。
寄付系のプロジェクトの多い日本のクラウドファンディングサイトReady forが17%の手数料ですから、かなり安いことが分かります。
事前購入型クラウドファンディングサイト大手は、KickstarterやIndiegogoですが、寄付型クラウドファンディングサイト大手として、Yimby.comがどれだけ資金を調達できるようになっていくか、注目です。
地域発クラウドファンディングサイトに期待
日本にモール型クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」が立ち上がっています。
要は、株式会社ワンモアが提供するクラウドファンディングASPシステム使っているところを、一カ所に集約しクラウドファンディングポータルサイトとしているわけです。
これを見ていても「地域発のクラウドファンディングポータルサイト」が来年には多数登場してこないかと、期待を寄せています。
クラウドファンディングのオープンソースプラットフォーム「Crowdhoster」を以前紹介しましたが、こういうツールを使って、地方自治体、地域のWEBサイト製作会社、地域のポータルサイト等が一丸となって「地域発のクラウドファンディングポータルサイト」を作るわけです。
これは、まさに21世紀型の「道の駅」となり、「地域活性化」、「地域で働く」の大きな支援となるでしょう。
【参考】
・ついに登場!クラウドファンディングのオープンソースプラットフォーム「Crowdhoster」
来年もクラウドファンディングは、21世紀のインフラとして、大きなうねりを広げていきそうです。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」