捨てられる食べ物と食べ物が足りない状況をつなぐ「フードバンク」の仕組みをドライブするために。
「Food Cowboy」は、フードバンクに食品を届けるための供給ラインを支援します。農家やレストラン、スーパーやそのトラックドライバーなどが、見た目の問題等で、安全に食べれるけれど廃棄されてしまう食材をフードバンクにうまく届けられるようにします。
仕組みは次のような流れ。食品の提供者はFoodCowboyに、寄付できるもの、また今いる場所、移動ルートを報告します。FoodCowboyからは、近くのフードバンクや移動ルート沿いにあるフードバンクの拠点についての情報を受信。
同時に、FoodCowboyからフードバンクにも連絡を入れ、その寄付を受け付けるかどうかの確認もとります。受け入れる旨、連携が取れれば、その食品を届けてくれるドライバーに連絡をします。
フードバンクは、届いた食品について確認をし、受付けたことをFood Cowboyに連絡。Food Cowboyは、フードバンクに代わって寄付の電子領収書を発行、送信します。米国では、こういった寄付が税控除の対象になるんですね。
いかがでしょうか。非営利モデルがうまくインターネットを利用して、そのインパクトを広げていく動き、注目です。
注目されるフード系スタートアップの中で
日本においてもフードバンクの知名度は少しずつ上がってきていると感じますが、海外に比べてまだまだです。
一方、その問題に関してはセカンドハーベストジャパンが表記するように、日本においても他国と同じように深刻です。想像できないほどの食品が廃棄され、相対貧困率が拡大する中、それがうまくマッチングされる仕組みは益々望まれるようになっています。
基本的人権に関わるこの辺りの問題は、政策レベルでも早急な対策が必要ですが、現代における情報革命が、NPOにもソーシャルイノベーションを加速させる力を与えてくれます。
今、フード系のスタートアップに世界の目が向けられていますが、この分野の動きにもどんどん新しい動きが生まれてきて欲しいところです。