テレビかアプリ、もしくはソーシャル・メディア。ニュースの聴き方、読み方は大きくこのようなものに収束してきている。
一方、世界では、このモデルの再構築を目指す動きも起こっている。MIT Media LabのDhairya Dand氏とDan Sawadaが、全く新しいニュース消費の方法を提案。
それは、「Flipit」というスピーカーとフォトフレームデバイスによって行う。ニュースの写真は、このように写真立てのようなカタチのデバイスで確認する。
また、世界のニュースを聴くためには、Flipitをシェイクして番組を切り替える。
音は、こちらのスピーカーから発せられる。
ソーシャル・メディアと連携しており、それぞれのデバイスについているボタンでそれをシェアすることも可能だ。
ニュースを読み、聴く方法を再構築するチャレンジは、まだまだこれからが本番だ。
アウトプットにつながるニュース消費モデル
PHOTO: drawing input output concept from Shutterstock
アリストテレスは、「自然は真空を嫌う」という言葉を残したが、退屈は人間にとって苦痛であり、それを正当に補うための最高の方法が、ニュース消費である。
ある種の娯楽と同じように、ニュースに時間を費やす方法は広く普及しているが、それが、自身の血肉となることはほとんどない。
現代において、時間消費の敵としてニュースがあがっており、多くの場合、それはゲームと同様、”情報に対して、こちらが反射的に反応している作用”にすぎない。そんなことに薄々気づき始めている人々も、その依存度の高さに、個人としての意思がうまく働かず、現代病とも言える”ニュース消費モデル”を社会的に生み出している。
ニュース収集は、即、自らの価値創造のためのアウトプットにつなげなければならない。人は、アウトプットによって、進化をし貢献もしていく。それは、ここで長々と説明をする必要もないが、人間の存在意義に直結する重要なサイクルだ。
アウトプットにつながるニュース収集モデルの提案。ここが今後のニュースサービスにおける重要なポイントになっていくと思っている。