Facebookがwant(欲しい)ボタンの導入をテストしていることが
世界中で話題になっています。今までは「いいね!」や「シェア」
「コメント」といった機能のみ、つまり「コミュニケーションツール」
の域を出ませんでしたが、いよいよソーシャル・メディアも一大
転換点を迎えそうです。
コミュニケーションをメインとしたソーシャル・メディアの使用法は、
「貨幣の売上」には、直結にくい媒体でした。
よって、イメージ広告が大事な大企業、そして、個人的つながりが
重要なマイクロ企業や個人以外は、なかなか時間を投資しにくい
ツールというのが印象でしょう。
しかし、この「want」ボタンが本格導入されることになると、Facebook
の活用がそのまま「貨幣における売上」と直結させやすくなります。つまり、
自社の商品サービスに「want」を押してくれた人に、メールや広告が出せる
ようになるからです。中小、中堅企業も時間とお金を投資しやすいツール
へと変化・進化することでしょう。
その人の「want」リストは、そのまま個人の「欲しい物リスト」となり
それをFacebookがそのままデータとして持つというインパクトはすごい
ものがありそうです。
2014年以降の「買い物」(EC)は、ソーシャル・メディアが中心か?
photo credit: Rosaura Ochoa via photo pin cc
今までのインターネット上での買い物は、多くは楽天などの「ショッピング
モール」そして「検索エンジンにおける欲しい物検索」が主流でした。
しかし、このwantボタンがFacebookだけでなく、mixiやPinterestやLineにも
導入されたら?きっと、買い物(EC)は「ソーシャル・メディア」 を中心
に行われていくことになることでしょう
では、いったいその傾向が顕著にあらわれてくるのは、どの時期か?
wantボタンが来年いっぱいで一般普及し、2014年くらいから、というのが
妥当なところでしょうか。
そして、私が最も注目するべきだと思うトピックがこのソーシャル・メディア
の中にあります。それは、「いいね!」が通貨となる日はいつか?ということ
です。
例えば、Googleは再生回数が300回を超える動画に関しては、チェック体制を
引いています。それに対してのGoogleのコメントが
「我々は『動画再生回数は通貨』と捉え、ビューの不正操作は可能な限り
排除する努力をしています。」
Googleは、Youtubeのビューをそのまま「通貨」だと考えているようです。
Facebookもこの「いいね!」を同じように捉えていることでしょう。
「いいね!」がいつの日か通貨としての価値を持つ時代はきっと来ると
思っています。時期は、2020年前後くらいかもしれませんが、「いいね!」
が再び「want」よりも注目を集める日が再びやってくるのだろう、と
個人的には思っています。