体調管理のためのスマートデバイスは増えていく。そして、この展開も当然の進化だ。
クラウドファンディングサイトKickstarterに登場した「Stethee」は、21世紀型のスマート聴診器。ワイヤレスでインターネットに接続しており、心臓や肺、血管に当てて記録した鼓動を、アプリ経由で管理できる。
聴診器は、体内の音を拡張するもので、その情報からカラダの調子に関する様々な情報を取得できる。
Bluetoothのヘッドセットで、音を確認できる仕組みとなっており、また、興味深いのは側面のLEDライトが、鼓動に合わせて光りを放ち、更に鼓動の強さをバイブレーションで感じ取れる仕組みとなっている。
家族皆のデータの管理が可能で、その記録を医者などにシェアしていくことも可能だ。
気になる価格は、249ドルから。また今後は、鼓動データが既存のデータと照合され、症状を把握するようなロボット診療なんてことも起きてくる可能性があるだろう。今、健康管理の新たな鐘の音が鳴り響こうとしている。
予防医療と救急医療が進化する
PHOTO: Medicine doctor hand working with modern computer interface from Shutterstock
先日1歳にならない娘が、ミルクを吐いて気管に詰まらせ、大騒動だった。病院まで駆けつけなけるべきか?と脳裏をよぎったが、何とかそのまま自宅で事なきを得た。
そんな緊急時にできることは、親が持っている知識をフル動員して対処することくらい。電話という手段もあるのだろうが、遠隔治療が当たり前のように広がった世界であれば、もっと素早くいろいろなことを相談し、対処できたことだろう。結果、人の痛み、そして命を救える可能性は高まっていく。
カラダのログをとるための様々なサービスは、予防医療を劇的に進化させるだろうし、遠隔医療のトレンドは、緊急時の対処方法を大きく変えていくことだろう。
これらのトレンドを含有する21世紀の新たな医療体制が、今、眼前に現れようとしている。
【参考】
・医療革命!遠隔医療サービスの本命「PlushCare」がサービス開始!