「すごいね。ゴミ袋から凧(たこ)を作っちゃうなんて」
私がそう話しかけても、その子は、無言で黙々と凧作りに熱中していた。今年のお正月のとある風景である。
作った凧は、近くの公園であげようと試みたのだが、やはりうまく上がらない。思っていたよりも強風だったことは元より、普通のテープだけで凧を作ろうと思ってもやはりそこには限界がある。そのテープは、無惨にはがれ、粉々に崩れさってしまった。「どうやったら、うまくあがるのかな…」その子のつぶやきが、寒空に響いた。
それでも、その探究心が素晴らしい。それを高度にフォローする教育システムが、今の社会には必要だ。
さて、kiwi crateが提供する「Tinker Crate」は、9歳から14歳までを対象にしたDIY工作機器のサブスクリプションサービス。毎月、子供達が科学、工学などを自身で手を動かしながら学ぶことができるキットが届く。
本を読んだり、鉛筆で書いて学ぶことも大切だ。オンラインゲームからの学べることも確かにある。しかし、モノづくりが知識型になり、誰もが気軽に創造性を発揮し、何かを生産できる時代において、それを学ぶ教育システムは重要だ。
Tinker Crateのサービス価格は、月19.95ドル。参考までに、子供向けの大手通信教育サービスの価格は月4,000円である。
更に、Tinker Crateのオプションとして、遠隔フォローを行うクラウドソーシングティーチャーを付ければどうだろう。組み立ての支援だけでなく、そこから涌き上がってくる子供達の創造力の開花を支援するのだ。要するに、遊びを更に楽しくし、それを科学することを手伝うわけだ。
この方向を向いた新たな教育サービスは、まず親を感動させながら、社会にじわじわと広がっていくに違いない。
【クエスチョン】
・これまでにない子供向けの通信教育事業を考えてみよう!