「情報を、冒険のためのチケットとして販売していく」
そんなコンセプトが、今後は益々広がっていくだろうと様々な事象からふと思う。
各種メディアや音楽・本などの未来は、これまでも多面的な角度から語られ続けてきた。1つ言えることは、”情報をパッケージ化する価値”以上の何かを提供する方向は、より高度に模索されていくということ。
その1つの例が、最近コンビニや本屋でよく見かけるランチパスポートだ。
1冊1,000円の本であり、それを持っていると、その地域の美味しいランチをワンコイン・500円で食べることができる。
いつも700円〜900円程度のランチを外で食べている人がいたとする。その人にとって、毎日のランチ価格が500円となれば財布に優しい。1,000円というパスポート代は、数食のランチを食べればすぐにペイをする。
また、コスト面だけでなく、新しいお店を発掘したり、美味しいお店を発見するためのチケットとして有効であることがまた妙味である。
このように、ランチパスポートは、1000円の本が、冒険へのパスポートとなるわけである。
この事例から連想する人も多いかもしれないのが、AKBグループのCDもまさにそうだ。そのCDは、握手会のチケットや選挙の投票用紙を買うという意味が付随している。その力は、音源そのものよりも威力が大きい場合も多い。
情報提供するメディアと言われる媒体の流通のヒントの1つがここにもある。情報を、冒険へのパスポートとして設計・提供していくこと。
Social Design News1つとってもそうだろう。どんな情報を通じて、読者にどんな冒険を体験してもらうのか。そこにこのメディアの今後の価値もあると考えている。
【クエスチョン】
・情報提供のスタイルを”冒険へのパスポート付き”となるように再設計してみよう!