電気自動車の充電には、コストがかかる。ゼロから満タンにするには、クルマや電気料金の契約にもよるが、数百円から1,000円ほどがかかるようだ。
もし、この費用が無料になったなら?電気自動車を運転する人にとっては、有り難いネットワークが広がろうとしている。
米国発の「Volta Charging」は、無料で電気自動車を充電できるシステムを広げるスタートアップ。無料の仕組みは、充電ステーションを介した広告ネットワークである。
充電システムの側面に、企業の広告が掲載されていく。主にお店の駐車場に設置されていくわけだが、導入する店舗は、”無料で電気自動車を充電できます”と謳えるため、集客につなげられる。
広告効果としては、次のようなデータが掲載されていた。500の充電ステーションに自動車メーカーフィアットの広告を3ヶ月掲載したところ、69%の消費者がフィアットを購入する可能性が高まったという。
広告効果もしっかりとあるとするなら、三方良しの素晴らしいモデルだろう。現時点で15億円以上の資金調達をしており、今後の広がりにも期待が持てそうだ。
今、電気自動車の充電ネットワークに様々なモデルが登場してきているが、環境に配慮され、より消費者に優しいシステムが世界に広がることに期待したい。
【参考】
・サブスクリプション&株主参加モデル。電気自動車の充電ネットワーク事業の可能性