いや〜待ってました、という感じでしょうか。
エセックス大学(イギリス)の研究者が、スマホを補聴器として使用できるiPhone用無料アプリBioAidをリリースしました。
音の増幅だけでなく、背景の雑音を弱めたり、聴きにくい特定の周波数の音だけの増幅も可能です。
また、6種類の周波数設定、そしてそれぞれ4段階の増幅度合いの調整ができます。
もともとiPhoneに付いているマイクロフォンや音声処理機能を活用して作られているのですが、通常の市販の補聴器よりも細かい設定も可能な模様。すごいです…。
利用者の喜びの声はこちらから確認できます。また、日本で実際使って見た方の声を聞いてみたいですね。
最新テクノロジーでソーシャル・イノベーションを
photo credit: Hani Amir via photopin cc
日本の難聴者の人口は約2,000万人。そのうち補聴器を使っているのは、約4分の1程度だそうです。
以前、記事にも少し書きましたが、祖母に「補聴器」をプレゼントしようとし、あるお店の店員さんに補聴器について詳しく話を聞いたことがあります。しかし、価格の高さ、電池のもちのあまりの悪さに驚愕をしました。普及しない理由もよくわかります。
また、世界の推定難聴者数は約5億人、世界人口に占める割合は8.2%とのこと。(難聴の現状)補聴器が日本でこれだけ普及していないことを考えると、世界的に見れば、もっと普及していないことが分かりますので、難聴に苦しむ人は悲惨な状況にあると予想されます。
よって、BioAidはソーシャル・イノベーションを起こしてくれる可能性があります。また、Google GlassのアプリにBioAidのような補聴器アプリが登場するようなことがあれば、補聴器を付けているという外見も全く気にすることがなくなります。
これからの情報革命やモノづくりからは、ソーシャル・イノベーションを起こしてくれるサービス、製品がたくさん生まれることを願ってやみません。