先日、FacebookのEコマース参入のニュースが流れました。
【焦点:フェイスブック、次の目玉は「新世代Eコマース」か】
http://p.tl/yx0R
Googleがアドワーズ広告で、世界中に小額で広告を打つことができる
ようにしました。また楽天がショッピングモールを世界で大きく展開
するようになり、楽天出展者は世界から注文がきやすい状況になって
います。
FacebookのEコマース参入は、更にこの「世界中でものを売る」という
時代を加速させることでしょう。
しかし、私は実名SNSの雄であるFacebookには、ショッピングにおける
価値観的進化の加速をサポートする役割を期待したいです。
具体的には、貨幣経済における「お金」を媒介とした取引ではなく、
「物と物」を交換したり、「物とサービス」、「サービスとサービス」
を交換する流れです。
つまり、Facebook上で自分が貸せるものを提示し、Facebook上で
貸し出しを始めるのです。
例えば、ちょっと庭の草刈りをしたい、と思った時「友人の友人のプロフィ
ール欄に草刈り機を貸し出せる」と書いてあったらどうでしょう。しかも、
お金を媒介にしなくても、「物々交換、サービスとの交換も可。応相談」
と書いてあります。
Facebookでメッセージを送ったところ、こちらの本業としている美容の
仕事「パーマをかけること」との交換で「草刈り機を貸します」と
言ってくれます。
これは、物(草刈り機)とサービス(パーマ)の交換です。しかも、
その人は「友達の友達」で信頼できる人間だということも担保されて
います。
そうなると…お金を使わなくても良い、もちろん消費税もとられません。
このように、Facebookがシェア(Share)やコラボティブ・コンサンプ
ション(Collabtive consumption)の流れを加速する雄になってほしい、
というのが私の願うところです。
これからは、消費から共費の時代へと変化していきます。
2006年ごろ、日本は年収300万円時代に突入すると言われました。
30代の平均年収は10年前より200万円下がり、それが今、現実化しています。
そして、これから10年もすると、年収100万円〜150万円の時代へと
移行します。そして消費よりも共有がかっこいい!時代になります。
「消費から共費」の流れをFacebookのような世界一のSNSがサポート
してくれると、資本主義以後の社会に必要不可欠なインフラとなります。
すると現代の株主資本主義社会、貨幣経済社会時代の「お金」よりも、
もっと重要な「社会的評価」が得られると思うのです。