人間の義手や義足が、3Dプリンタで作られるトレンドが広がりつつありますが、動物の世界でも同じように広がりそう。
Buttercup Gets a New High Tech Foot
高校の生物学の研究室で孵化したアヒルが、左足に障がいをもっていました。水かきなどもなく、外を歩くといつも出血をしてしまうそう。
よって、3Dプリンタを利用し、義足を作ることに決めました。
同じようなアヒルの左足を写真で撮り、それを元にAutodeskで3Dデータを作成します。
この話を聞いた3Dプリント会社NovaCopy社は、3Dプリンタで作った義足を寄付しました。
障がいや病気、年をとった動物、ペットが、3Dプリンタでつくった補助器具で救われていく。そんなことが、今後いたるところで起こっていきそうです。
3Dプリンタで救われていく命
photo credit: Jean in TX via photopin cc
21世紀は「命の世紀」。そんなことをあちこちで耳にするようになりました。
人類は1つとなり、地球も1つとなる。土も空気も動植物も人間も…高度な文明のもと、皆が共存する世界。そういった意味が「命の世紀」という言葉には込められているのでしょう。
3Dプリンタは、「銃を簡単に作れてしまう」ということで懸念が抱かれてます。当然これは大問題であり、どのような仕組みかは別として、徹底的な取り締まりが必要でしょう。
しかし、だからと言って3Dプリンタやデジタルファブリケーションそのものの普及に歯止めをかけるということは、どうなのでしょうか。
歴史を振り返ってみると、生活における移動手段が「馬車から自動車へ」へと移り変わっていった際も大論争が起こりました。自動車は、ガソリンという危険きわまりないものを乗せ、1トンという重さで走る、ある種殺人機械としても捉えられるからです。
そして、皆さんもよく分かるように、この問題は未だに解決されてはいません。今も多くの自動車は、ガソリンで走っており、暴走すれば即「殺人マシーン」となります。
しかし一方、自動車が日本に入ってきたことで、多くの人の命が救われてきたことも事実。救急車1つとってもそうです。救急隊の現場到着時間は全国平均で8.2分です。これによって、これまで数多くの命が救われてきました。
いずれにせよ、3Dプリンタの危険な点、取り締まるべきところはしっかりと取り締まる。そして、良い可能性についてはどんどん解放させる。そんな流れを皆の知恵を絞って、力を合わせて作っていきたいですね。