喧噪の中で自分を見つめるために。
忙しい日常生活に、一息を入れるための「Mysterabbitプロジェクト」。
デザイナーのJi Lee氏が立ち上げたもので、3Dプリントされた瞑想するウサギが、町にひそかに置かれていくというキャンペーンです。
こんなところにも置かれます。これを見ることで「自分を一瞬とり戻す」という意図が込められています。
時にはキティーちゃんの前にまぎれつつ(笑)
サイトでは、自分たちが置いた場所を写真とともにシェアできるようになっています。
Mysterabbitsの3Dデータはサイトから無料で配られており、誰でも参加できます。
社会活動にかかるコストが大幅に削減される
photo credit: rogiro via photopin cc
このような小さいけれど、社会をより良くしていこうとするキャンペーンは、今後より小さなコストで広げることができるでしょう。
社会的なキャンペーンと言えば、ホワイトバンドプロジェクト。三秒に一人の子供が亡くなっている現実に対して、アスタリスクを三つデザインした白いバンドを販売するカタチで寄付を募るキャンペーンでした。
貧困撲滅のために、日本では一本300円で販売され、確かに大きな社会現象となりました。しかし、一方で製造コストや流通コスト、またPRのための巨額の費用が発覚し、大きな問題にもなったのです。
ただ、3Dプリンタ時代は、このようなキャンペーンもMysterabbitsのように3Dプリンタで自作できてしまう可能性があります。
3Dデータさえ配られれば、流通コストはゼロですみます。また、PRという意味では、ソーシャルメディアやクラウドファンディングを全面的に使って行けば、これまでよりもPRコストも大幅に削減できるでしょう。
このように、ここ数年で大きく環境は変わっています。社会活動のキャンペーンコストは今後は大きく減少していくことでしょう。