Google Glassにて視線を追跡し、広告表示していくための特許をGoogleが取得をしたというニュースが。
Google Patents Pay Per Gaze Advertising
pay-per-clickならぬ、pay-per-gaze、つまり目でその広告を見たら課金がされるという広告システムのことです。PPC広告ならぬPPG広告の可能性が出てきました。
当初、Google Glassは広告が出ないという方向性で開発が進められてきたように思いますが、ここに来て「広告」の話題。さてどうなるのでしょうか。
Space Glassesはじめ、Google Glassのライバルとなるメガネ型デバイスが、世界中で投入されようとしています。そんな中、Googleが利用者に不快を感じさせるような広告をGoogle Glass上に出してくることは考えにくいです。
例えばですが、CachetownなんていうARマーケティングツールも登場する中で、このような面白いAR体験と重ねながら広告が出てくるのなら、インパクトはあるのでしょうね。イメージ動画はこちらから。
Welcome to Cachetown – Augmented Reality Gaming from Cachetown on Vimeo.
体験そのものが広告となる時代
ハーバード・ビジネスレビュー2013年7月の「広告は変われるか」の特集において、「経験という新しいメディア」の記事が反響を呼びました。
「人の経験」から、広告の可能性を探っていくと広告媒体の発想の幅が広がっていく。例としてザッポスが空港の手荷物検査時に使うトレーに広告を出していることが上げられています。
現代のマーケティングの方向性として、顧客の細かなデータを追跡するというビッグデータの方向性、またコンテンツが広告そのものとなるというコンテンツマーケティングの方向性は強まっています。そして、今後大きく広がる可能性があるのが、この「経験」に則したものなのでしょう。
もっと言うなら、AR時代においては「経験するところに広告を入れる」というだけでなく「体験そのもの」が広告となる可能性があるということです。
AR技術を通してどのような面白い、役に立つ経験を提供できるか?例えば、ARキャラクターとジャンケンをして、勝ったらお会計が15%引き!なんていうゲームも考えられます。
このように体験そのものが、広告となっていくような世界が近い将来やってくることでしょう。今後も注目していきたいトレンドです。