フランス・パリに、素敵なコンセプトの配達サービスがあります。「Paris Picnic」は、その名の通りピクニックサービスの専門店。
4つの料理プランから配達してほしいものを選び、お届け時間と場所を選択します。こちら、なんともかわいく分かりやすいUI(ユーザーインターフェイス)。
ワインにバゲット、チーズにポテトチップスにサラダ、季節のデザートなどがついている2人分55ユーロ(約7,480円)のプランから、シャンパンにバゲット、フォアグラ、豚肉の塩漬けやマカロンがついた2人分85ユーロ(約11,560円)のプランなどがあります。
いや〜この風景、想像しただけでもワクワク。
追加注文や特別なオファー、また「私はこれが食べれないので…」といった細かなリクエストにも応えてくれます。
注文から1時間以内に届くので、この瞬間の夕日と夜景をバックに食事をしたい!という突然のニーズに応えてくれます。この点がこちらのサービスの肝。
配達時間は11:30〜21:30の間です。このサービス、日本においても、可能性ありそうですよ。
更にアプリ対応して、よりシンプルかつスピーディーに(30分以内、15分以内など)ピクニックの場をアレンジしてくれるように進化すると面白いですね。
「場」がネットとつながり進化する
ウェアラブルデバイスやモノのインターネットの延長にある近未来は、インターネットが環境にアクセスし、結果、”その場”が進化するというトレンドを生み出します。
私がウェアラブルデバイスが普及した時に、ヒットするであろうと思っているアプリは、”Facebook上の友人と30分ランチやお茶を楽しむ”というサービスです。
スマホが普及した今も、そんなことをやっている人はほとんどいませんね。ランチやお茶と言えば、物理的に近くにいる友人、知人とするのが普通です。
現時点で、そういったことを行おうと思っても、時間帯を約束し、そのタイミングでSkypeを開き…など面倒な手間が常時発生し、「そこまでするなら、直接会ってしまった方が良いよね」という結論に至り、そのスタイルは普及していません。
しかし、もしウェアラブルデバイスで、常に、「今ランチタイム中」、「ティータイム中」、「接続OK表示」などが、友人・知人関係で表示されていけば、一人で食べていた味気ないランチも、即友人・知人とつながって、温かなランチ空間へと進化させることができます。
今回の「Paris Picnic」も、1人プランが登場したっておかしくありません。自分が見ている綺麗な夕焼けをウェアラブルデバイスから相手に送信し食事をするなんてことは十分可能でしょう。まさに、こちらの映像の世界ですね。
味気のない場が、人とつながることによって、潤いのある場に進化する。私たちは今後、「リアルの場」という認識を新たにする必要性が出てきそうです。