ウェアラブルデバイスの最大の課題の1つはバッテリーの問題。身につけていても、アプリ起動ですぐに電源がなくなってしまえば、利用は限定的になってしまいます。
こちらは、そんな問題を根本から解決しようとするプロジェクト。ワシントン大学のエンジニアが開発した「Wi-Fi backscatter」は、デバイスにバッテリーを搭載しなくても動作させることのできる技術です。
その理由は、無線LANの電波から電力を取り出すことが可能だから。
約2メートルの距離に最大1kbpsの速度出すことができたそうですが、今は20メートルの距離まで可能な技術開発を進めており、特許の申請を行っている模様。スマホやiWatch(仮)やGoogle Glassはもちろん、あらゆるデバイスに搭載できる可能性を持ちます。
進化して欲しいですね〜、この方向性。ノートパソコンにおけるバッテリー問題はかなり解消してきましたが、スマホやウェアラブルデバイスは、まだこれからといった感じ。
Wi-Fiがつながらないとアウトだとすると、現実としては、バッテリーの更なる小型化と蓄電システムの向上を目指しつつ、Wi-Fi backscatterのような技術を併用して押し進めることがベストなのでしょう。いずれにしても注目の技術です。
賛否両論を生む新しい技術は、公益性の追求を
2012年、認知症で警察に行方不明届けが出された方が、のべ9607人にまでのぼり、衝撃を広げました。
誰も認知症になりたくはない。それでも誰もがその可能性を持っており、これから更に高齢化が更に進む中、その社会的な対策は必要です。
そこで、現在、注目され始めているのが、Google Glassなどのウェアラブルデバイスでの補助。
Clear Advantages For Google Glass In Senior Care
どこに、健康状態を常時チェック、どこに行ってしまったかが分かるだけでなく、現在地から自宅までどのように帰れば良いかを教えてくれる機能は、かなり有効に働く可能性があります。
「新たな技術で、命を救え」
これが今、社会の深いところから発せられている、声なき声でありましょう。新しい技術は、常に賛否両論を生みますが、公益性の追求により、少しずつ社会からの理解を得られていきます。