ひそかに応援していた「Haori Cup」が目標金額の10倍以上、118,310ドルの資金を調達し、フィニッシュした。
人は”何かを飲んで”生きている。息をすることの次くらい、飲むという行為も、当たり前すぎて日常でさほど意識することはない。
一方で、誰もが行うそのさりげない動作の中に、自身のスタイルがにじみ出るとも言えるのではないだろうか。自身のドリンクスタイルにも、ちょっとしたこだわりの色を滲ませたいと思う人に「Haori Cup」は、興味深いプロダクトだ。
伝統工芸品である長崎の波佐見焼と博多曲物を組み合わせたカップとドリンクウェアのセット。
色は、以下のように4種類だ。白と茶、そして緑と桃色がある。
ドリンクウェアは、このように羽織をイメージして作られている。
よって、通常の羽織と同じように、購入者はドリンクウェアに家紋を入れることができる。次のものからの選択性だ。これもさりげないアイデアとして魅力的。
このプロダクトには、ロジックを超えた思いが詰まっているように感じた。それが洗練されたページとして昇華している。
例えば、次の映像もなんとも味がある。曲物職人の長年の歴史が、このプロダクトに宿っていると感じさせてくれる。
日本らしいプロダクトをアイデアによって蘇らせる。世界に向けられたこのような製品は、今後もクラウドファンディングに様々登場するであろうが、Haori Cupの事例は、知る人ぞ知る好例として語り継がれていくのだろう。
また、日本の伝統を世界に発信するページ、また伝統工芸品を販売するようなECサイトにとっても、参考になることだろう。
Haori Cup: Japanese bentwood drink wear