水耕栽培の技術が成長中。LEDの光と気温や水の制御によって、生産性の高い栽培システムが確立されています。結果、長かったサプライチェーンが短縮し、環境にも良い生鮮食品の流通モデルがあちこちで確立され始めています。
葉物などを中心に、あらゆる場所で野菜を栽培して、その場で調理して食べることも珍しくなくなりました。
さて、サンフランシスコのアグリテックスタートアップの「Plenty」は、現在、桃の水耕栽培にもチャレンジをしているとのこと。
桃といえば、日本では桃栗三年柿八年という格言が存在しています。1年で収穫できるものではなく、当然栽培も難しい。そういった難しい果物を水耕栽培システムで育てて市場投入しようというチャレンジが行われているわけです。
システム自体の完成はもちろんですが、このような作物特有のコストの問題も存在します。
岡山の「D&Tファーム」は「凍結解凍覚醒法」用いて寒い地域でもバナナを生産し、苗も販売。バナナ栽培の収益性は高く、10アール当た り2500万円の売り上げが見込める可能性があるとのことで注目されているスタートアップです。
しかし、出来上がった作物の値段はまだ高い。このような作物の生産コストをいかに下げ、広く購入される価格帯で市場投入していけるのか。注目していきたいところです。
農業領域も着実に21世紀のモデルへと進化をしようとしています。