中国の影の銀行のデフォルトか?と大きな報道になっていますが、非貨幣経済圏も着実に広がりをみせています。
翻訳家、教師、電気技師、プログラマー、ソーシャルネットワークの専門家、弁護士などなど、自身のスキルをお金を介さず交換するマーケット「TIMEREPUBLIK」
「ああなんだ、スキルとスキルの交換サイトか〜」と思われる方、ただのスキル交換サイトではありません。実は、時間を1つの単位としているので、2人で相互にスキルの交換をする必要はありません。
自分は、ライティングができるスキルを持っているとします。しかし、頼まれた翻訳家の翻訳スキルは必要ないとします。つまり、ライティングした時間を貯めておいて、自分が必要な時にその時間を使うことができるわけです。貯めておいた時間分で、デザイナーにデザインをしてもらうということが可能です。
現時点で、80カ国1万人のメンバーが登録しており、スキルは2万以上。日本人の登録者もいますね〜。こちらの方は、ミュージシャンで作詞ができたり、ソーシャルメディアのサポートなどをしてくれます。
こちらの方は中国に住むアニメーター。イラストレーターが使えたり、グラフィックデザインもできます。
いや〜、このトレンドも着実に広がっていきそう。要注目です。
貨幣経済圏のゆがみを非貨幣経済圏がフォローする
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TIMEREPUBLIKのようなサイトは、クラウドソーシングに登録されている方や、パラレルキャリアで何か事業を立ち上げていきたい方などとも相性が良さそうです。
例えば、クラウドソーシングに登録していても、仕事がない場合ここで時間を貯めていくなんてことができるでしょう。また、このサイト上で自分の評価が上がれば、本業、お金につながっていくことも容易に想像がつきます。
更に、お金をかけずに事業を立ち上げていこうというニーズがある場合、自身のスキル・時間を与えていくことで、必要な時に必要な技術を調達できる可能性があります。また、創業メンバーと出会えた!なんてことも起こりそうですね。
そうそう、ワンコインで自分のスキルを提供するココナラに登録されている方にも良さそうです。日本版のTIMEREPUBLIK、どこかもしくは誰かにやって欲しいですね。
貨幣経済圏における問題は拡大するばかりのように思われますが、それをフォローするように非貨幣経済圏が広がっていくのでしょう。いずれにしても、社会はより良い方向へと着実に進んでいると信じます。