共有経済の波は、企業間にも広がっていきます。
建築、農業、輸送、ヘルスケア分野などを中心に25,000以上の共有設備、製品やサービスが登録されている「Floow2」。
キャタピラーやフォームリフト、トラックや耕耘機、草刈り機、イベントスペースなどなどありとあらゆるものが登録されています。
企業の運用コスト削減はもちろんのこと、自分達が持っている資産を貸し出すことによって利益をあげられる、そして環境への配慮が大きなメリットです。
基本、8キロメートル圏内の企業同士を結びつけて、共有経済を広げていっています。日本にも広がって欲しいモデルの1つですね。
How does FLOOW2 work? from FLOOW2 on Vimeo.
経済が再構築サイクルに入っている
PHOTO: Manhattan skyline from Shutterstock
共有経済は、企業があらゆるものを独占し栄える”企業文明”とも言って良い社会システムの力をそいでいます。
私たちのほとんどは、生まれてこの方、基本的に今の経済システムの中で暮らしてきています。よって、空気のようになっている今の経済社会に、特に疑問も持たず生活してきました。
日々の売上げをただひたすらに追いかけながら、人間はエコノミックアニマルであり、企業の利益最大化こそが正義であると信じてきたのです。
NPOやソーシャルビジネスと言ったところで、それは理想論であり、その影響力はあまりにも狭かった。しかし、この共有経済、取引コストゼロ社会は、経済システムそのものを再構築します。その流れはあらゆる産業、業界に広がりゆくわけです。
奴隷制がなくなったことを、今の私たちは高く評価しています。また経済的、身分的格差の大きい封建社会が終わったことを、残念に思う人は、現代を生きる人の中にはほとんどいないはずです。
それと同じように、現代の企業文明が力を失くすことに、未来の人類が残念がることはほとんどいないだろうと思っています。いずれにしても、私たちはそういうことを考えるタイミングに来ているわけです。