待ってました。ロサンゼルスでβ版が開始されています。
配送トラックと荷物を送りたい人をリアルタイムでつなぐ「Cargomatic」。
リアルタイム動くで配送トラックを見ながら、荷積みする場所、送り先などを入力。すると見積もり金額とともに荷積みする場所に到着する時間などが表示されます。
トラックドライバーは、アプリ経由で荷積み情報などを瞬時に把握し、配送体制に入ります。
まさに配送版のUber、Lyftといったところですが、大手配送会社よりも安く配送でき、かつドライバーの給料も高いということが分かると一気に話題を集めていきそうです。
【参考】
・料金はUberやLyftの半額以下。車をバスのように使えるライドシェアサービス「Hitch」
取引コストゼロ社会の衝撃波
PHOTO: symbol for 0 % from Shutterstock
あらゆるものが瞬時にマッチングされていく取引コストゼロの社会。それがこれからの社会です。
取引コストとは、商品を売買したり、欲しいものをあげたりもらったりする時にトータルで必要な労力やコストのこと。
例えば、家にある本を近所のブックオフにまとめて持っていって売る。「これだけ売ってもこの価格か〜安いな〜…」と思ったことのある人は多いでしょう。
もちろん、Amazonやヤフーオークションで売った方が高く売れるかもしれませんが、ECプラットフォームにわざわざ写真や情報を掲載して、実際に本を梱包して送る、という手間が発生してきます。この手間が取引コストであり、ブックオフの買取価格には、その本が欲しい人とマッチングするための手間、つまり取引コストが差し引かれているわけです。
つまり、この場合、取引コストは「古本屋に売る<直接欲しい人に売る」となります。この取引コストが煩わしいと感じる場合は、近所の古本屋にまとめて売る、それも面倒くさいと感じる人は、そのまま処分してしまうわけですね。
しかし、今後この取引コストは限りなくゼロ近づいています。リアルタイムで瞬時に、それが欲しい人とあげたい人などをマッチングすることができる社会へと移行します。今回ご紹介したCargomaticもまさにそれを実現しているわけです。
取引コストゼロ社会へ。この変化は、ビジネスという枠を超えて、社会に巨大なインパクトを与えるものです。