食品系スタートアップの流星群が世界に瞬き始めている昨今。こんなコンセプトのワーキングスペース、地域に必須になりそうですよ。
NPO法人ピッツバーグパブリックスペースは、地域の食品起業家、料理人、フード系スタートアップのためのオープンキッチンスペース「The Market Kitchen」を提供しています。こちらに最新の設備を導入し、支援事業を更に強化するためKickstarterで現在資金調達を行っています。
利用者は、100ドル(約1万円)の年会費を支払い、キッチンは1時間17.5ドル(約1,750円)で借りることが可能。料理、食品の専門家によるアドバイスや地域の生産者や売り手のネットワークにもつながることもできます。
まさに、フードメイカーズのためのコワーキングスペース、テックショップのようなものでしょう。
自宅で加工食品を作って、ネットで販売するというようなことから一歩先に進むためには、ネットワークへの所属、またそれぞれの専門家によるアドバイスは必須です。このようなコンセプト、世界的に広がりそうです。
食品系スタートアップを支える新たなネットワーク
PHOTO: PHOTO: Forest fruit jam from Shutterstock from Shutterstock
先日、新鮮な食品を販売できるスマート自販機の一般普及の可能性について記事にしました。
「Pantry」は、弁当やサンドイッチ、サラダなど新鮮な食事を自販機で提供できるシステムを提供しています。これまで自販機と言えば、飲み物やお菓子やパン類など、比較的保存のきく食材が中心でした。
今後はテクノロジーの進化により、鮮度が大切な料理の自動販売機による流通が広がっていきそう。
Pantryは無線チップ・RFIDタグを利用して、製品の消費期限を監視することはもちろん、廃棄する食品のデータ管理や提供者がどれだけ生産をすべきかなどの意思決定を支援してくれます。料理を作るところが営業時間外でも、24時間いつでも鮮度を保った料理を提供できるようになるわけです。
引用元: 鮮度が大切な料理を流通させることができるスマート自販機「Pantry」 | Social Design News【ソーシャル・デザイン 公式サイト】.
Kitchen Marketingのような場所が、地域の食品起業家のために地域にスマート自販機のネットワークを持ち、販売実績について分析・管理までしてくれる近未来。十分に考えられるでしょう。
大きなニュースをきっかけに、食品についての信頼性が、今再び問われる中、このような食品の製造・管理、その流通スタイルの変革には益々注目が集まっていきそうです。