こちらオンライン教育業界における最大の関心事となりそう。フリーミアムモデルの登場ですよ。
オンライン語学学習サービスのDuolingoは、これまで無料でサービスを提供してきましたが、ついにマネタイズの方向へと舵を切ります。
方法は、受験者の能力を10段階で評価する語学検定を20ドル(約2,000円)で行うというもの。独占的なポジションを長きに渡って享受してきた「TOEFL」に真剣勝負を挑もうとしています。(現在はテスト的に無料で提供されています)
検定は、パソコンやスマホがあれば行うことができますが、不正のないようにマイクとカメラを通じ、受験者を逐次チェック。不正が行われることのないよう厳重な体制を整えます。
英検やTOEIC、TOEFLにしても受験が本当に面倒ですよね。申込み、そして受験現場に行く労力や交通費など、この時代においてまだまだ改善の余地はたくさんありそうです。
Duolingoのオンライン検定が、著名な検定制度に匹敵する社会的評価が得られることになれば、業界にとっては記念碑的トピックとなりそう。また、世界中の多くの人々に多大な恩恵を与えられることでしょう。
オンライン学習システムのマネタイズは、受験費で。このモデルが王道となるのか、要注目です。
クラウドソーシングが教育に利用される時
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知って、学んで、思って、得る。
ここまでが教育だとするならば、知って学んで、資格取得までは1つの段階でしょう。
そこから何かを感じ、自分なりの知恵や体験を習得することこそが大切。そこにはインプットだけではなく、様々なアウトプットが必要です。
ある大学の授業では、授業で学んだ力を試すため、クラウドソーシングサイトにクラウドワーカーとして参加をさせ、実践形式で学ばせるという方法をとっているようです。もちろん多くの場合、学生は、社会の壁は厳しさを痛感します。しかし、この方法は意義深いことだと思うわけです。
クラウドソーシングサイトに飛び込み、実際に学んだ力を提供し、試してみる。コンペ形式であれば誰にも迷惑をかけることはなく気軽ですし、実践を通して大いなる何かを得ることができるでしょう。
クラウドソーシングの陰の役割の1つは、アウトプットによる教育現場。教育の手法やカタチも、時代に合わせて変化をしていきます。