カフェのテラスでも、公園でもない、都市における「庭」へのニーズはありますか?…いろいろと考える前に、まずは1ヶ所共有して調べてみよう。
ということで、英国発の「Plot」は、街における庭を共有するパイロットプロジェクト。共有する庭を、2時間単位で予約するサービスにニーズがあるかどうかを探ります。こちらはマンチェスターを拠点とするデザイン会社が立ち上げました。
例えば、どんな場所に適しているかというと、自分一人の静かな時間を持って読書をする。また、友人同士で持ち寄った軽食でお茶会をする。
体操にヨガ、ちょっと身体を動かすような場合もよさそうです。
思いついたら、まずは一ヶ所共有!そんな気軽なノリで、専門性の高いニッチな共有サービスが、お試しのパイロットプロジェクトとして多数立ち上がってくることを願います。
新しい共有文化の確かな歩み
PHOTO: share cloud word from Shutterstock
今、私たちに静かに問われていることは、共有に対しての認識と姿勢です。
最近少しずつですが、ソーシャルメディアに流れてくる投稿に、自身がいらないもの、まだ使えるけど捨てようと思っていたものが、シェアされるようになってきています。
ここ数十年の消費社会において、「シェアすることよりも新しいものを買うことが善である」という考えが、広く普及しました。結果、昔は当たり前であった共有が、「なんとなく恥ずかしい…」というところにまで、追いやられてしまったようです。
しかし、欧米において、共有は現在「新しい時代の購入概念である」として、お金がある、なしに関わらず、広く普及してきています。
日本においても、手始めにソーシャルメディア等で、どんどん共有が進むと良いでしょうし、今回のように、期間限定のパイロットプロジェクトが多数現れてくることを望んでいます。