これぞ最適化の好例でしょう。
米国発の「Transfercar」は、目的地までレンタカーを借りたいと思っている利用者とクルマの運搬、再配置をしたいと思うレンタカー会社をマッチングするサービス。
レンタカー会社にとっては、クルマを運ぶための人件費含め運搬コストを削減できます。そして、旅行者にとっては、目的地まで行くのにお金をかけないで行くことができるわけです。
利用者は出発地点と目的地を入れて、検索。希望の車両が見つかれば、それを予約します。無料のセダンが多く登録されていますが、5ドル(約500円)のキャンピングカーなんかもありますね。
まさにアイデア、うまく考えたものですね。利用者、レンタカー会社にとって嬉しいこともちろん、環境にも優しい。当然ながら日本でも考えていけそうなモデルです。
移動の大競争時代が始まる
「交通費って高いよね…」先日あるところで聞いた切実なる言葉。
普段、私たちの生活の中で、これが当たり前と思っていることの1つ。それは移動にかかるコストです。新幹線や電車は同業者同士の競争がほぼありません。よって、「ここに行くにはこの電車に乗る」と交通手段はほぼほぼ決まってしまいます。
もちろん、大きな枠で言えば、新幹線と飛行機の競争などはあるわけですが、今後はもっと立体的な枠の中で移動における競争が行われていくようになる。
日本においては、規制の問題やカルチャーの問題があり、そんなに簡単に”移動”が変化していくか?と疑問を感じる人も多いでしょう。
しかし、今回の事例でもわかりますが、現在進んでいる”移動革命”は、社会が受けるメリットが非常に大きいのです。つまりは、そこに多くの人が気づいた時には、社会にあっという間に広がると感じています。