遺伝子検査の民主化の波は、あらゆる業界に波紋を広げていく。
Geneuがリリースした化粧品「U+」は遺伝子検査によって、最適な化粧品を提案するサービスだ。
綿棒で唾液を取り、その場でDNA検査。30分ほどで個人のプロファイルを作成して、化粧品を製作していく。
肌に合わない化粧品を買ってしまった時の気分は、最悪。そんなことは、これから過去のことになっていきそうだ。
今後、カラダに直接触れるものやカラダの中に入れるものをフォローするための遺伝子検査は、あまねく業界においてスタンダードとなっていくことだろう。
“運命的なもの”に科学のメスが入る時
PHOTO: Digital illustration DNA structure from Shutterstock
ダーウィンが種の起原を出版したのが、1859年、ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックによってDNAの二重らせん構造が提唱されたのが、1953年。その間、約100年。
そこから更に60年ほどの歳月が経った現代になって、ついに遺伝子関連サービスの民主化が、人類の新たな扉を開こうとしている。
アレルギーの問題、添加物の問題、また、それを超えた運命的とも言える、合う合わないといった現象に科学のメスが入っていく。
あらゆる情報が溢れ、言っていることはそれぞれある一側面の正解を語っているように思える。さて、最後、どの言葉を信じるかは”あなたの自己責任”といった論調にも良い意味で陰りがさしていく。
カスタムメイド、オーダーメイドの波は、世界を軽やかに覆い尽くしていく。