私が、CNC工作機・Shapeoko 2を購入したのは、今年の年頭。そして、来年はそれが更に使いやすくパワーアップし「Carvey」となって世界に広がっていきそうだ。
Inventablesが、満を持してKickstarterに登場させたデスクトップCNC工作機は、誰もが簡単に設計から削りまでをシームレスに行えるデバイスだ。
特徴の1つは、Easelと呼ばれる設計ソフトウェアでデータを簡単に製作できるところ。2Dで書いたものを瞬時に3Dデータにすることができる。
また素材も、広葉樹から針葉樹、合板やアルミニウム、銅、銀、金、回路基板なども削ることができる。
また、Shapeoko 2と違う点は、外側にカバーが付いているところ。削る際に気になる音が静かになり、隣で電話ができるほど音は小さくなっている。
ペンダントを作ったり、
木のサングラス、
アルミニウムとクルミの木で作ったアンプなども製作することができる。
価格は1999ドル(約21万5,000円)で、米国外に出荷する場合の送料は150ドル(約1万6,000円)。多くの人が待ちに待っていたデバイスであり、5万ドルの目標値は瞬時に達成。残り27日を残しながら40万ドルを超える資金が集まっている。
Etsyがカードリーダーを提供開始
机の上で何でも作れる時代、デスクトップファブリケーション時代に、オンラインクラウトマーケット・Etsyの将来は有望だ。
これまでは、主にネット販売のためのプラットフォームという認識が強かったが、リアル販売のサポートにも動き始めている。
具体的には、決済のためのカードリーダーの提供である。これで決済すると、ショップの管理ツールと連携する点も特徴だ。
Etsy Launches In-Person Payments for US Sellers
小売りの9割はリアルから生まれており、Etsyに登録している販売者の35%はクラフトフェアなどでに出店している。そういった理由から、Etsyはリアルにおける販売支援にも力を入れようとしている。
日本においても、クラフトフェアは全国各地で行われているが、こういった場所の役割は益々重要になるだろう。というのも、Carveyなどのデスクトップファブリケーション機器の普及が、クラフトワーカーをメイカーズへと変貌させてゆくからだ。
今後、クラフトフェアはメイカーフェア的側面を有していき、各地で幅広い製品群がお目見えしていくことだろう。そこの幕を開く重要な年が、来年2015年なのである。